ドラッグレース用のターボ

GARETT GT4088R

2006年までTD07S-25Gを愛用して来たが、ドラッグレースにおける酷使でその寿命を終えてしまった。

もともとストリートユースで選んだターボだったので、次はドラッグレースに思い切り振ったターボへの仕様変更をしようと思っていた。

国内で入手可能なT4フランジのメジャーなシングル用大型ターボはHKSのTo4、T51とトラストのT78、88ファミリーなのだが、今回は以前から興味のあったUSA製のボールベアリングターボに挑戦してみる事にした。

ドラッグレースの本場で鍛えられたターボたちである。

候補はGARRETTとTurboneticsだったが後者はちょっとスペックが過激過ぎるのと、日本車へのフィッティングにやや不安を感じたため、GARRETT製を選ぶ事とした。

日本ではHKSのTo4ZやT51Rが有名なGARRETTのボールベアリングターボだが、GARRETTのカタログには、おびただしい量のラインナップがあった。

GTシリーズだけでもGT30、35、40、45、47、55と来て、47と55ではシングルで許容1400HPオーバーと言う過激ぶりである。

もちろん1400HP対応なんて7M-GTエンジンには無用なので、T4フランジで使えるGT40シリーズの中でもベーシックな部類のGT4088R(コンプレッサ88mmホイール/52トリム)を選んでみた。

A/Rは1.06、許容馬力は700HP。

海外出張に便乗して購入に出向いたカリフォルニア州のGARRETTのディーラーの兄ちゃんは自信満々で「これでも小さいくらいだよ」と言う。

正直なところ本当にこんなに大きなタービンが回せるのか不安だった。

ところが実装してセッティングをしてみるとノーマルヘッドの2006年仕様の7M-GTで最大ブースト1.6Kg/cmで700ccインジェクタをほぼ使い切り、ターボのシェイクダウンで出場した1000feetでもあっさりと9秒台に。

更に2012年仕様のフルチューニングヘッドでは1000ccインジェクタに換装して最大ブースト2.0Kg/cmとし、同じく1000feetで8秒台と素晴らしいパワフルぶりを発揮してくれている。

現在はドラッグレース主体なのでシャシダイには乗せておらず、正確なパワー/トルクカーブは不明だが、ドラッグレースでの好成績には、このGT4088Rがかなり貢献してくれているのは事実である。

ちなみにこのGT4088Rのハイフローバージョン、GT4094R(コンプレッサ94mmホイール/52トリム 800HP)がリリースされている。

次は是非これに交換してみたいと思う。