7M-GTE ドラッグスペシャルエンジン

30年近い歴史を持ち、かつては一世を風靡した、トヨタの傑作エンジン7M-GTE。

しかしチューニングの世界では時代の流れには勝てず、後継の1JZ、2JZにすっかり取って変わられてしまった感があります。

とは言うもののトヨタでも長い歴史のこのエンジンは最新のエンジンにはない独特の「味」を持っていて、今でも多くのファンを惹きつけているのだと思います。

2006年、この7M-GTEでどこまで戦えるかやってみたいと思い、アルファさんとドラッグレース用エンジンの製作を始めました。

現在は手を入れられるところは全て手を入れてあると思います。

エンジン本体も軽量コンパクトにまとめました。

パワステポンプを撤去し、オルタネーターをタービン下に移設してサクション配管をクロスフロー化してあります。

パワーバンドは4500RPM~7000RPM、シャシダイに乗せていないので正確ではありませんが、インジェクター噴射率から換算してタービンの許容値の700PSまでは使えているようです。

この数年で何回か壊したものの、幸い大きなエンジンブローにも見舞われずに現在に至っています。

巷では、材質が悪い、エンジン特性が悪いとあまり良いことも言われませんが、きちんとツボを押さえて作ればまだまだ充分なパフォーマンスを見せてくれています。