R154型トランスミッション

70スープラのマニュアルトランスミッションに標準採用されていたのがこのR154型トランスミッションだ。

この車の開発当時、私の父親がトヨタ自動車のテストドライバーをしていて、7Mエンジン用に新設計したトランスミッションがテスト中にどうしても壊れてしまう問題があり、既存のダイナ(トラック)に搭載しているトランスミッションを改良して作り上げたという話を聞いた。

長いストロークのシフト、トラックそのもののイメージのシフトフィーリングは改良したとは言え、当時は不評だったのを覚えている。

しかし、そのおかげでやたらと頑丈でチューニングエンジンでも滅多に壊れないと言うありがたいトランスミッションでもあった。

やがて岡山のOS技研から3速クロスミッションキットが発売され、サーキットやゼロヨンでも使いやすくなり、今やチューニングカー乗りには大人気のトランスミッションとなった。

私のMA70エアロトップは元々オートマチックトラスミッションだったので、このOS技研の3速クロスミッションが入ったものを入手して載せ替えて使っている。

純正のシンクロのままなのでストリートカーでは使いやすく、峠では気持ち良く回転が繋がります。

今後はもう手に入らないと思うのでメンテナンスをしながら大切に使って行こうと思っています。