過放電のバッテリー

そろそろ年末の掃除でも始めようかと思いつつ、自宅でゴソゴソしていたら埃を被ったD23サイズのバッテリーが2個出てきた。

ひとつは5年前にスープラがバッテリー上がりをしてしまった時に始動補助用に新品で購入。

1回だけ使ったものの補充電を忘れて充電不可能になり、玄関のドアのストッパー代わりになってしまった。

もうひとつも2年前にスープラがバッテリー上がりをしてしまい、泣く泣く始動補助用に再度購入したもの。 調べてみたらこれまた残電圧ゼロだった。

どちらのバッテリーも伝家の宝刀、CTEKのトリクル充電器US3300を使っても充電電流を全く飲まない。

実は以前より、充電器が使えないほど過放電してしまったバッテリーにブースターケーブルによるジャンピングでエンジン始動してやると、ちゃんとバッテリーが充電されるケースがある事に疑問を持っていた。

そこで調べてみると、残電圧ゼロまで過放電をしてしまい、内部抵抗値の上がってしまったバッテリーは殆どの小型充電器では充電できないらしい。

その理由は多くの充電器が数ボルト以上の残留電圧がないと安全装置によって充電電流を供給しない構造になっている事や、小型の充電器ではバッテリーの内部抵抗値が高くなり過ぎると充電に必要な電流が流せなくなるからのようだ。

まあ安物だし、廃棄バッテリーはどこでも無料で引き取ってくれるのだが、殆ど使わずに捨てるのも何となく悔しいのでちょっと実験をしてみることにした。

まずは常備用の始動補助バッテリーとして、最近通販でも良く見る中国製の安売りドライバッテリーを購入。

これを過放電したバッテリーにジャンピングして、自力で数ボルトの起電ができるようになるまで強制充電してやる。

そのままだと、もし内部抵抗が急激に下がった時に電流が流れ過ぎて爆発する危険があるので恐る恐る30分程度とした。

それから充電器を繋いで一日かけて補充電を行った。

結果は2個とも見事に再生。

ううむ。

良く自動車用品店などでチェッカー付きの充電器をバッテリー上がりの車両に繋いで「充電しませんねー、バッテリーがダメですねー」なんてシーンを見かけるが、これは要注意と言うことか・・

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