Motegi Street Shoot Out 2012 Round2

今日もまた、もてぎスーパースピードウェイにドラッグレースの朝がやってきた。

エンジン、ミッションは絶好調。

サスペンションとタイヤのセッティングさえ煮詰められれば充分に優勝も狙えるマシンコンディションだ。

しかし、このサスペンションとタイヤのセッティングがドラッグレースでの勝敗を最終的に決める難関でもある。

天候は曇り後晴れ。気温もかなり高い。

路面温度が高くなればFR車両には有利な展開となる。

リトラクタブルヘッドライトを上げ、サイドーマーカーを外してエアクリーナーに直接風が当たるようにセット。

これが70スープラの本気スタイルだ。

今シーズンのベストタイムは8.9sec。

今回は車両前後の重量配分を変更してリアタイヤのトラクションの向上を図り、更なるタイム短縮を狙う。

車両の姿勢は強いリア上がりからほぼ水平とした。

このツインリンクもてぎのようなサーキット路面での短距離レースでは、スタート時にどれだけ荷重を与えてホイールスピンを抑えらるかが大切だと考えたからだ。

迎えた予選走行は好調。

1本目で8.7secとグループAミッション時代も含めての自己ベストをマーク。

続く2本目も8.8secと安定して8秒台が出せるようになった。

これなら充分にトップグループで戦えるタイムなので、車両の点検のために一旦ピットに戻る。

ところがそこで目にしたものは・・

フェンダーアーチに接触し、無残にワイヤーが剥き出しになったタイヤの姿。

あまりに強い荷重移動のため、ダンパーのバンプストップでも止めきれずにフェンダーに干渉してしまっていたのだ。

とにかくトーナメントに出場できるようにしなくてはならないので、バンプストロークの再調整をし、K君が急遽フェンダーの干渉部分を叩いて応急処置を施す。

問題はタイヤだ。

もちろんベストタイムを出しているこのタイヤを使ってトーナメントに望みたいところだが、9秒で200Km/hにも到達する車では不安がある。

もし、バーストでもしたらコンクリートウォールに一直線・・

そこでK君とも相談の上、苦渋の選択で公道自走用に使っているスペアのドラッグラジアルを使う事にした。

試運転以外には全く使ったことのないタイヤだ。

そして安心と引き換えに新たな不安を抱いて迎えたトーナメントの1本目。

いつものようにバーンナウトエリアに侵入しラインロックスイッチを押してアクセルを踏み込む。

ところがタイヤは空転を始めず、バーンナウトエリアから飛び出てしまう。

泣きの2回目も同じ状況。

大きなリア荷重と溝付きタイヤでは水を撒いた路面でもグリップが良過ぎて空転を始められず、車を前に押し出してしまうのである。

覚悟を決めてスタートするも、冷えたタイヤでは全く勝負にならず、人生最大のタコ踊りを演じた挙句に敗北。

トーナメントの上位で戦えるのに、つまらないトラブルで自分たちのレースを終わらせてしまった事に何とも言えない悔しさを残す結果となった。

まだまだ詰めが甘い。

もう一度基本から作り直して、12月のレースに臨みたいと思う。

シェアする

コメントを残す