アフターマーケットのスピードメータを考える

アフターマーケットのスピードメータの導入を考えた場合、選択肢としては電気式が多くなると思います。

速度信号は車速パルス入力方式。

国産車の場合、信号は車速センサーの軸が一回転あたり4パルス、一部のメーカと車種で6パルスが使われていて、トランスミッション上またはワイヤーを経由したパルス発振器によってパルス信号が作られています。

そこで案外と知られていないのが、車速センサーの軸を回すメーターギヤの回転数と距離の関係です。

これは1km走行あたり637回転とJIS規格で策定されています。

つまりトランスミッションのアウトプットシャフトからスピードメータギヤで回転を取り出している場合、デフの減速比と純正タイヤの円周によって決まる回転数をスピードメータギヤの減速比で調整して回転数を637回転/Kmに調整している訳です。

日本製のアフターマーケットのメータの場合、この637回転/Kmにぴったり合わせて車速パルス入力を作ってあります。

参考までにアメリカ製のアフターマーケットのスピードメータの規格を見てみると大別して1マイルあたり940, 960, 1000,1020回転と4種類のスピードメータが流通しています。

日本の規格を換算してみると1マイルは1.6093Kmだから637×1.6093=1025回転/マイルとなります。

国産車にアメリカ製のスピードメーターを流用する場合は1020回転/マイル対応の製品を選べば国産車にも使える可能性があるという事になります。

但しKm/hスケールが併記されていればですが・・

余談になりますが、アメリカではスピードメータやファイナル、タイヤサイズに合わせた各社トランスミッション用のスピードメータギヤのセットが売られています。

トランスミッションショップのHPには仕様を入力すると適切なギアを選んでくれる便利ソフトまであります。

タイヤの直径が大きくなりがちなオフロード車やドラッグカーでもスピードメータにきちんと速度表示ができる部品が入手できる訳です。

こんなところを見てもやはりアメリカは自動車遊び大国なんだなぁと感心させられます。

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